会社勤めをしている頃はとにかく毎日が忙しかったです。
朝早くに出勤して夜は帰りが遅いことが当たり前で、自分のことに時間を使う余裕はありませんでした。
学生時代から交際していた彼女とデートをする時間も取れなくなっており、ふたりの時間が減ることは嫌だったので結婚して一緒に住むようになりました。
彼女のためにも頑張って働こうとモチベーションはアップしましたが、やはり過酷な労働環境であることには変わりがなく、毎日大変な思いでいっぱいだったのです。
結婚してしばらくしてから子供を考えるようになり、幸いなことに妊活を始めてすぐに子供を授かることができました。
嬉しくはありましたが仕事が忙しいことには変わりがなく、妻を十分にサポートすることができないまま出産を迎え、子供が生まれたのです。
会社には育児休暇などの制度があったものの、実際に取得することは難しい環境でした。
男性で休暇を取得するような人はいませんでしたし、妊娠した女性はそのまま退職するほどだったので、とてもではありませんが育児休暇を取りたいと言えませんでした。
けれども、毎日仕事で忙しい自分に代わって家事と子育ての多くを担ってくれている妻の様子を見ていると、このままではいけないと感じるようになったのです。
そこで、フリーランスで働くことを考えるようになりました。